こんにちは。ハウスクラフト設計部の鈴村です。
今年のGWは三重の自然を感じ、またBBQ楽しみました!
さて人気企画の【建築図面の表記を解説】
今回はvol.2としてBMと設計GLについて記載します。
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前回の内容はこちら▼
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建築図面のBM(ベンチマーク)と設計GL(グランドライン)について
vol.1同様、建築図面としては配置図に記載されてくる表記になります。
BM(ベンチマーク)とは?
BMとは、現状の敷地に対して基準となる高さを表します。
このBMが重要となる理由がこのBMを基準(BM±0)に周囲の高低差をあらわし、高いところは+、低いところは-で表記していきます。
なので、このBMは絶対に動かないものを基準にします。
例えば道路のマンホールの蓋などです。
そしてBMを基準として設計GLを設定していきます。(設計GL=BM+200など)
設計GL(グランドライン)とは?
設計GLとは、その敷地に対して建物を建て完成した際の地盤面のお庭の高さになります。
なので、実際にある敷地の家を建てる前の地盤面は現況地盤とよく言います。
BMから現況地盤がマイナスの値であれば、現況地盤は低いレベルにあります。
この地盤で、設計GLをBMより高い位置に設定すると、
現況地盤と設計GLの間は盛土をして造成する、ということです。
この高さ設定を間違えると道路や隣地の雨水が敷地内に入ってきたりしてしまいます。
また建物完成後の外構工事にも関わってきます。
玄関のアプローチ計画やスロープの計画など。
建築図面のBM・設計GLのポイントまとめ
- ・BM(ベンチマーク)は仮のベンチマークでマンホールの蓋などを基準点とする
- ・設計GL(グランドライン)は最終的なお庭の高さになる
- ・BMに対して高い地点なら+で表記し、低い地点なら-で表記される
- ・周辺環境の確認
- ・外構計画も視野に入れておく
土地の形状や高さもお家づくりには欠かせない要素になってきます。
この高さ設定は今後の解説にも出てくるであろう高さ制限にも関わってきます。
今回はこれで。
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