「坪単価いくらですか?」と聞く人が家づくりに失敗する理由

多くの人にとって一生に一度の家づくり。坪単価よりも知るべきことはなんでしょうか?

「坪単価いくらですか?」と聞く人が家づくりに失敗する理由

こんにちは。

最近は健康に気を使って、昼は無添加の食材を使ったお弁当、間食は素焼きのミックスナッツ。
意識高く見せかけて、毎週欠かさず来来亭のこってりラーメンはしっかりいただくハウスクラフトの都倉です。

 

さて、今回は本当によくある質問「坪単価」についてお話をします。

「坪単価いくらですか?」と聞く人が家づくりに失敗する理由

家づくりを考え始めたばかりの人は、

・「何から始めたらいいか分からない」

・「家っていくらで建つの?」

・「話は聞きたいけど営業されるのは嫌だなぁ」

なんて悩まれると思います。

 

ハウジングセンターに行って、1日でたくさんのモデルハウスを見て、家に帰って思う事。

「結局何がいいのかわからない」

 

こういう経験をされた方は多いのではないでしょうか?

 

今回この記事をお読みいただくことで、家づくりに失敗する方が陥りやすい罠にはまらなくなりますから是非最後までお読みください。

そもそもなぜ注文住宅の坪単価を聞いてしまうのか?

当たり前ですが、僕も家づくりに関して全くの素人だったときがあります。

この業界が7、8年目なのでそれくらい前の話です。

 

「サッシってなんですか?」状態

 

入社初日に「3点セット準備しといて」と言われて、ボールペンとメモ帳と電卓を準備していました。(分かる訳もありませんが、正しくは公図、謄本、測量図です。笑)

 

そもそも「坪単価」なんて言葉も聞いたことありませんでした。

 

当たり前といえば当たり前の話です。

 

 

 

ではなぜ、お客様は坪単価を聞くのか?

 

それは、「どこかで知識を入れたから」ですよね。

 

坪単価よりも家づくりで本当に知りたいこと

まず、最初に家づくりを考え始めたときを思い出してください。

 

住宅会社に行って、

そこで知りたかったのは、

・坪単価でしょうか?

・断熱材の種類でしょうか?

・その会社の耐震等級でしょうか?

 

おそらく違うと思います。

 

自分たちが建てたい家は、

・どんな大きさで

・どんな間取りで

・それがいくらで

・自分たちは払っていけるのか

 

これが知りたかったのではないでしょうか?

 

ただ住宅会社に行くと待ってました!と言わんばかりに営業マンが来て、

・ウチの断熱はこうで~

・外壁はタイルで~

・耐震は面で支えるから~

・1級建築士が何人いて~

 

挙句の果てには

・年収はいくらですか?

・今月はキャンペーンで~

・坪単価はいくらです

 

 

これくらいギャップがあります。

 

 

 

そうやって何社も回った頃には、

次に行った会社で、お客様の方から

 

・窓はトリプルですか?

・耐震等級はいくつですか?

・床暖入っていますか?

・坪単価いくらですか?

 

と聞くようになります。

 

これを業界では洗脳ゾンビと呼びます。(嘘です)

 

 

家づくりは「オーダーメイド」だということ

 

そもそも住宅会社を決めるのが難しい理由には訳があります。

 

なぜなら、車や服を買うのとは違って、家づくりは「オーダーメイド」だということです。

マイホームの費用は簡単に比較できない

たとえば、中古車を買うときに欲しい車種で検索を掛ければ、同じ年式の車であっちの車屋とこっちの車屋で金額の比較ができると思います。

 

家はそうはいきません。

建売や規格住宅でない限り、全く同じ間取りがありません。

仮に同じ間取りになったとしても、キッチンやお風呂、内装のデザインは違います。

 

壁一面にアクセントでタイルを貼ってそれが30万円だとしたら、30坪の家では坪1万円上がります。

 

もちろん家の造りも違います。

在来なのかツーバイなのか。

構造材はひのきなのか杉なのかSPFなのか。

断熱材は?基礎は?サッシは?外壁は?

 

同じ坪数でも家づくりの金額は変わる

更に同じ坪数でも、形によって金額は変わります。

 

かなり極端な例ですが、下の画像のような二つの家があったとして、どちらも同じ金額になるでしょうか?

 

同じ100㎡でも、

左側の家は外壁の長さは40m。

右側の家は202mになります。

 

 

坪単価とは、どの坪数で割ったどの値なのか

 

そもそも坪単価はどの金額を、どの坪数で割った値なのでしょうか?

 

答えは、

会社による

です。

 

・延べ床面積で割るのか?施工面積で割るのか?

・本体価格を割るのか?付帯工事も入れて割るのか?

・税込か、税抜か。諸経費や外構も入った金額なのか?

 

ということです。

 

計算方法による坪単価の違いと落とし穴

例えば

延べ床面積30坪、施工面積35坪

本体価格2000万円(税抜)

付帯工事300万

外構工事200万

地盤改良工事100万

諸費用200万

 

 

こんな家があったとします。

 

 

税抜本体価格を床面積で割ると66.6万円、施工面積で割ると57.1万円

税込みにすると、73.3万円と62.8万円

全部入れると100万円と85.7万円

 

 

一番安い単価と一番高い単価で42.9万円の差が出ました。

 

 

これだけ違うならもはや聞く意味がないですよね。

 

そして「坪単価100万円です」と聞いた人は絶対にその会社を選びません。

仮にその会社のコスパが一番良かったとしてもです。

 

自分たちの暮らしのイメージを叶えてくれそうな住宅会社か

 

お客様が本当に知りたいことは冒頭に書きました。

 

自分たちが建てたい家は、

・どれくらいの大きさで

・どんな間取りで

・それがいくらで

・自分たちには払っていけるのか

 

ではこれを知るにはどうしたらいいのでしょうか?

マイホームの住宅会社を選ぶポイント

 

モデルハウスや見学会に行って「他人」の家を見ているだけでは一生分かりません。

 

営業マンに売り込まれたくない気持ちはよーーーーーく分かります。

 

僕も服屋に行って、後ろから店員さんに背後霊の様に付きまとわれて、「この服は綿100%で」なんて言われたら帰りたくなりますから。笑

 

 

 

 

ですが本腰を入れて話を進めて行かない限りはずっとそのままです。

 

自分たちの暮らしのイメージを叶えてくれそうな会社か

 

それを話が進んでいく中で、お客様が判断していけばいいだけです。

 

ダメだったら断ればいいのです。(^^)

 

坪単価と家づくりのポイントまとめ

 

坪単価を聞いてしまう方がなぜ家づくりに失敗してしまうかというと、

結局のところそこで思考停止してしまうからです。

 

いい営業マンに巡り会えて、素直に正しい知識を入れ直せたらその方は素晴らしいですが、

大体の方は最初に入った情報でそれ以降ブロックしてしまいます。

 

 

そもそも正しい情報が何なのかが素人には判断が難しい。

 

そうやって回りに回って訳が分からなくなっている人をたくさん見てきました。

 

 

 

 

新築住宅の仕事はこってりラーメンが食べたい人にこってりラーメンを出す仕事だと思っています。

 

間違って塩ラーメンを出してしまう会社もあれば、

これが最高なんです!とお寿司を出してしまう会社もあります。

 

ですが、訳も分からずお寿司を食べてしまうお客様もいるのです。

 

 

結局のところ

「自分たちの暮らしのイメージを叶えてくれそうな会社か」

このイメージをブレずに強く持てているお客様がそれを叶えられる会社に出会えるかどうかが大切だと思います。

 

 

そんなことを言いながら自分もブレて来来亭で担々麵を頼むときもありますが。笑

 

 

 

兎にも角にも話を進めてみないと分からないので、まずはお近くのハウスクラフトまで。

 

私は津ハウスクラフトギャラリーにいますので、よろしくお願いします。

 

ではまた(‘ω’)ノ

 

■この記事を書いた人:都倉 謙斗
三重県伊勢市出身。住宅業界に7年携わり、家づくりで多くのご家族の笑顔をつくってきた。
ハウスクラフトへ転職後、これまでの知識を活かし住宅アドバイザーとして「家から始まるワクワクするような毎日」を提案している。

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