さて、今回は家のメンテナンスの話。
メンテナンスをすれば物は長持ちする。
そんなこと知ってるよ…知ってるけど正直サボりがち。
今回は実例でマイホームのメンテナンスの大事さをお伝えします。
最初にお伝えします。
少しお見苦しい写真も出てきますがご容赦ください。
マイホームの排水
今回の話は排水についてです。
水を使うところにはセットで排水があります。
キッチン・お風呂・トイレ・洗面などなど、
それぞれ水を使えば、その水を流す先があります。
これらの排水は壁の中や床下の配管を通り、地面の中の配管を通り、道路下にある下水管に流れていきます。
前置きはこの辺りで、本題へ。
まずは写真を見て下さい。
築20年の戸建て住宅の水漏れ 排水管を検査すると
左の写真は天井裏を通っているキッチンの排水管を切ったその中です。
築20年ぐらいのお宅に、水漏れのリフォームでお伺いしました。
2階にキッチンがあり、その下の部屋の天井に水染みがあるため調査開始。
やはり天井裏は濡れていて、排水管には濡れた形跡が…。
そんなわけで排水管を一部カットして覗いてみたのがこの写真。
これだけでは分かりづらいですよね💦
肉眼で見てみると配管奥に白いものが見えるんです。
さらに奥の方で配管をカットしてみると…

水道管の油汚れの固まりが水漏れの原因に
右の写真は奥でカットした時の配管の断面。
これが今回の水漏れの原因。
これが何かというと、主には油が固まった物なんです。
キッチンなので油を使うのは当然。
ちょっと横着して揚げ物の後の油をそのまま流す…なんてことはされないと思いますが、肉を焼いた後に出た油をさっと水で流すとか。
これぐらいの事は多分しますよね。
皆さんご存知の通り、油は温度が下がると固まっていきます。
つまり調理で高温になった後の油を水でさっと流すと油が固まり始めるんです。
少量の水だけだと流れ切らなかった油が配管内に残ります。
残った油は固まり、次に流れてきた油や固形物をさらに止めます。
この繰り返しで配管の中が詰まってしまった訳です。

水道管・配管のメンテナンスは日頃どうすれば!?
このような配管の詰まりが起きないようにする方法はいくつかあります。
【水道メンテナンスの方法1】しっかりと水で流す!
シンプルですがこれが基本。
例えばトイレ。
最近のトイレは節水機能が高いので流す時の水が最小限になっています。
紙を多く使った時は2回流すとか、あえて節水機能をオフにするとか。
流れの悪さを感じた時だけでも出来ると良いですね。
キッチンでも、油を流す時はお湯で流すとか、多めの水で流すのが良いです。
ただし熱湯で流すのは要注意。
配管同士をつないでいる接着剤が高温で緩くなってしまうので、40度程度のお湯で流しましょう。
【水道メンテナンスの方法2】定期的にキッチンハイター!
ハイター以外にもパイプ洗浄も良いですね。
もしくは方法①とかぶりますが、シンクの中にお湯を貯めて一気に流すとか。
なんせ、配管の中の汚れや異物を除去する事。
理想を言えばキッチンは週1回、洗面・風呂は月1~2回程度が良いと言われます。
【水道メンテナンスの方法3】配管を直接洗浄!
配管内にブラシを突っこんで直接洗う…これは奥まで届くのは難しいですし、目で確認できないので効果は薄いかな…
詳しい方で排水トラップなどを分解してできれば良いですが、不慣れな方は避けましょう。
復旧方法が悪いと反対に水漏れの原因に繋がる事もありますので。
【水道メンテナンスの方法4】高圧洗浄!
配管内に高圧で水を流して洗浄する方法。
これは業者頼みですね。
近くの水道屋さんや掃除屋さんに依頼しましょう。
排水が詰まると流れが悪くなるだけでなく水漏れの原因にもなります。
水漏れは見えない所で起きるのですごく厄介。
気付いた時には天井裏がビチャビチャ…なんてことも。
一手間かかりますが、定期的なメンテナンスで家を長持ちさせましょう!
家を長持ちさせる水道管・配管のお手入れ方法
しっかり水で流す |
最近は節水機能のトイレが多いため、流れの悪さを感じた時だけでもしっかり水を流す キッチンも油汚れを流すときは多めの水や40度程度のお湯でしっかり流す 熱湯は配管に悪影響なので注意 |
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キッチンハイター |
キッチンハイターやパイプ洗浄で配管の汚れ・異物を除去する キッチンは週1回・洗面所やお風呂は月1~2回が理想的 |
配管を直接洗浄 |
DIYに詳しい場合は配管を直接洗浄する ※不慣れな場合は水漏れにつながる危険があるため避ける |
プロの高圧洗浄 |
水道屋さん・清掃業者さんなどプロの高圧洗浄を依頼する |