地震保険は必要ない?仕組みと火災保険との違い・新築住宅で大切なこと

新築の際に必要となる火災保険。
これから必ず来るであろう大地震にどう備えるか?
一つの意見として参考にしてもらえたらと思います。

地震保険は必要ない?仕組みと火災保険との違い・新築住宅で大切なこと

こんにちは、ハウスクラフトの住宅アドバイザー 都倉です。

 

我らが阪神タイガース。絶好調ではないですか。

 

今年こそ炎天下の甲子園でビールを呑みたいと思っております...!

 

 

地震保険を考える

さて今回は地震保険について書きたいと思います。

 

みなさん保険はたくさん掛けていらっしゃいますか?

 

仕事柄ライフプランをするので、みなさんの掛けている保険を見ます。

 

「どうしてこの保険でこの内容なのか」

を答えられる方は3~5%くらいといったところでしょうか。

 

 

「分からないから不安」

それでたくさん掛けてしまう&その割に内容がペラペラ(口が悪い)

なんてことが多いのは事実です。

万が一の時、頼れるのは、付き合いで入った保険屋さんでも農協の友達でもありません。

 

保険証券だけが頼りです。

 

根拠のある保証内容で、保険貧乏にだけはならないようにしたいですね!

 

有事に備える保険と貯蓄

まず保険を掛ける上で大事にするといい考え方があります。

それは、

【起きる確率は限りなく低いけど、起きた時の損失が大きいもの】

に保険で備えるということです。

 

例えば、死亡、火災、自動車事故などが挙げられると思います。

 

明日いきなり死んでしまったら、残された家族は遺族年金を受け取れますが、足りない分は死亡保障で賄う必要があります。

 

家が火事で全焼してしまったら、住宅ローンを払いつつ、もう一度家を建てないといけません。

 

車で人を死なせてしまったら、ものすごい額の賠償が掛かります。

そういったところに保険を掛けましょう。

 

 

あれ?

医療は?個人年金は?学資保険は?車両保険は?

 

それらは先ほどの考え方には当てはまりません。

 

例えば医療保険。

 

急な出費は痛いですが、それは貯蓄から払いましょう。笑

(公的保険や高額医療制度というものがありますが今回は割愛します)

 

まだしっかりと貯蓄が出来ていない間は入ってもOKだと思います。

 

仮に月々3000円でも掛け捨てで払っているとすれば、そのお金は貯蓄に回した方がいいです。

【起きる確率は低いし、起きた時の損失も低い】からです。

たかが3000円。されど3000円。

 

人類最大の発見である複利の力は大きいです。

 

20年積み立てて、

無利息なら70万。

複利5%なら120万。

 

 

また話が逸れました。

 

健康第一です。

 

 

ここからは地震保険について僕なりの考え方を書きたいと思います。

あくまでも僕の考えですので、鵜呑みにはしないでくださいね!!汗(これだけ言っといて保険掛けるやつ)

 

 

ではいきましょう!

 

地震保険は必要なのか?

結論からいくと、地震保険は必要ないと考えています。

 

まず、ご存じかもしれませんが、地震保険は火災保険とセットでしか入れません。

 

そして地震保険というのは国の保険です。

 

ですので、保険屋さんは必ず勧めないといけないようになっていますし、

もし仮に入らない場合はお客様から1筆貰わないといけません。

 

国の保険ですので、年末調整で所得控除の対象になります。

 

そして保険会社によって基本的に金額は変わりません。

 

三重に住んでいる人、熊本に住んでいる人、福島に住んでいる人

それで金額が変わってきます。

 

保険というのは「相互扶助」という考え方があるので、

少額の掛け金をみんなで出し合い、大きな損失があった人を助けています。

 

三重県というのは、ずーっと大きな地震が来ていません。

 

ですので、今まで払い過ぎだった分、震災のあった地域より保険料は安くなっています。

 

地震保険の金額について

次に保険金額ですが、

仮に2000万円の火災保険に入るとすると、

地震保険はMAXでも半額の1000万円までしか入れません。

 

「それじゃあ、家が建たないじゃないか!!」

 

その通りです。

 

地震保険というのは、家を建て替えるための保険ではなく、

生活を立て直すための保険ということです。

 

安物買いの銭失いにならないように、

しっかりと耐震性能のあるお家を建てることが重要です。

 

火災保険と地震保険の仕組みの違い

火災保険というのは、なかなか万能な保険です。

 

家災保険と覚えておくといいと思います。

 

入る内容にもよりますが、例えば、

 

①    台風でフェンスが倒れて50万円掛かります

満額出ます。

 

 

②    子供が遊んでカーテンを引きちぎった

満額出ます。

 

 

③    酔っぱらって朝帰りが続いて嫁に逃げられ、慰謝料を請求された

1円も出ません。

 

 

 

といった感じで火災だけではなく、あらゆるものに柔軟に対応できます。

 

そして車と違って等級がないので、何かあったら何回でも請求できます。

 

いつもお世話になっております笑

 

ちなみに車両保険に入る必要がないのはこういった理由です。

 

「使うと等級が上がるので、使わない方が得ですよ」

と車をぶつけたときにコールセンターの方に言われた経験がある方は多いのではないでしょうか?

 

使えないのなら、その分を積み立ててきた額で支払いが出来たはずです。

 

火災保険については、こちらの記事も参考にしてみてください。
【火災保険料値上げ】リミットは2022年10月

地震保険の仕組み

火災保険が万能なことは分かりました。

 

では地震保険の仕組みはというと火災保険とは全く違います。

 

 

画像のように、現在の地震保険の仕組みとしては、事故があった場合4段階に振り分けられます。

地震保険の支給額の例

先ほど例に挙げた2000万円の火災保険の場合で言いますと、

 

  • ・全損の場合は1000万円
  • ・大半損の場合は600万円
  • ・小半損の場合は300万円
  • ・一部損の場合は50万円

 

一部損なら2割も建物に被害が出ているのに、

足場を掛けたのに屋根すら直せない。くらいの金額しか出ないんですね。

 

20%か21%の線引きに明確な基準はあるのかも疑問が残ります。

 

 

そして北海道地震での一部損壊と認定された建物が85%、

大阪北部の地震は実に99%が一部損だったとか。

 

 

地震保険のまとめと注文住宅建築のポイント

地震保険に入る、入らない、どちらにしてもしっかりと内容は把握しておくべきだと思います。

把握していない方がほとんどなので、大きな地震があった際は大体「これだけ被害があったのにこれっぽっちしか保証が下りないと住民から怒りの声が」みたいなニュースが出ます。

 

 

 

冒頭で保険に入るときの考え方を書かせていただきましたが、

地震は、

【起きる確率も高いし、起きた時の被害も大きい】

になります。

 

そういったものには、保険を掛けるのではなく、

「近づかないこと」です。

 

 

 

東日本大震災の余震の回数はご存知でしょうか?

この10年で57万回です。

 

 

つまり、これから家を建てるのであれば以下のポイントが大切です。

新築住宅を建てるときに地震保険よりも大切なこと

土地選び

ハザードマップを見て安全・大丈夫な土地に住宅を建てること

工務店選び

しっかりと構造計算をしている会社(工務店・ハウスメーカー)で家を建てること

制振装置

大地震だけでなく小さな揺れから対応できる制振装置をマイホームに採用すること

 

こういったことでリスクを回避していくべきだと思います。

 

 

ですから僕はハウスクラフトで注文住宅を建てるのなら地震保険は必要ないと思います。

 

 

回を増すごとに、ブログが長くなっていっている気がしますが、

今回は地震保険について僕なりの考え方を書かせていただきました。

 

 

「地震保険には入っといたほうがいいですよ」というのは簡単ですが、

一応住宅アドバイザーなのでアドバイスはした上で、お客様が良いと思う方を選んでいただけたらなと思います。

 

あくまでも自己責任で。

でもある程度知識は持った上で検討するといいと思います。

 

ではまた来週(‘ω’)ノ
三重県の注文住宅のことなら、ハウスクラフトにご相談ください。

 

■この記事を書いた人:都倉 謙斗
三重県伊勢市出身。住宅業界に7年携わり、家づくりで多くのご家族の笑顔をつくってきた。
ハウスクラフトへ転職後、これまでの知識を活かし住宅アドバイザーとして「家から始まるワクワクするような毎日」を提案している。

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ハウスクラフトは三重県北中部を中心に、ライフスタイルから暮らす人を考えて、素材の持つ美しさとデザイン性に富んだ注文住宅を提供する工務店です。「家づくりを通じて家族の幸せな未来をつくる」といった理念のもと、“想い”と“技術力”を結集させ、お客様と地域に向けて事業を展開しています。その姿勢が評価され、工務店の施工力を評価する工務店グランプリで「三重県No1」「全国7位」の実績にも輝きました。「菰野スタジオ」「鈴鹿スタジオ」「津総合展示場」「ハウスクラフト・ギャラリー」と4つの拠点を設けています。