ウッドショックから考える今後の3つのストーリー

続編です。ざわざわ

ウッドショックから考える今後の3つのストーリー

こんにちは、バドワイザーの都倉です。

 

 

いや、全然おもろないですね。

すみません。

 

 

アドバイザーの都倉です。

 

 

前にこのブログ→「ウッドショックとは|木材高騰で注文住宅は高くなる?

を書いた時から少し時間が経ちました。

 

状況は予想通りと言ったところでしょうか...

 

 

今回は続編ということで書いていこうと思います。

最初に言っておくと残酷な話をします。笑

 

 

ウッドショックは予測出来た

 

去年、金融の世界では「GAFAM」が大ブームでした。(グーグル、アップル、それ以降はクイズです)

これらの株を買うだけでお金が増えたので、

今でも信じて買ってらっしゃる方も多いと思います。

 

 

ですが、ブームというものはいつか終わるもので、(会社がダメになるという話ではありません)

今年はコモディティ(商品)がブームになると言われておりました。

 

なぜかはリンクのブログを見ていただけると書いてあります。

 

 

コモディティというと、

金(ゴールド)、銀、銅、プラチナ、

原油や天然ガス、

牛肉や豚肉、大豆やコーヒー、オレンジジュースなど。

 

そしてその中に木材もあります。

 

オレンジジュースに投資なんて意味わからないですよね。笑

 

 

僕も去年の終わりからコツコツと金に投資しているわけですが、

恥ずかしいことにまさか自分の仕事に影響があるとまでは考えていませんでした。

 

 

現在の国際事情

 

今アメリカのワクチン接種者が50%を超えました。

前回のブログを書いたときは30%くらいでしたからものすごい早さです。

 

ちなみに日本は2%です。

 

オリンピックで頭がいっぱいだからでしょうか?笑(消される)

 

 

 

アメリカの経済は順調に回復に向かっていますが、

問題はまだあります。

 

コロナで打撃を受けたのは、

他の業種より比較的賃金の安いサービス業などです。

 

今経済は回復に向かっているのに、

バイデン政権の給付金が多いので、

そういった業種の人はリスクを冒してまで職場復帰をしていないみたいです。

 

ということは、

需要に対して、供給が追いつかなくなります。

 

サプライチェーンのボトルネックと言って、

生産から出荷までの工程のどこが止まってもダメになります。

 

供給不足があると雇用が増やせなくなります。

当然ですね。

 

 

 

つまりアメリカの林業が頑張っても、

船が動かなかったら意味がありませんし、

船があっても働き手がいなければ動きません。

 

 

 

 

そしてこれから原油価格がまだまだ上がりそうです。

 

木材の価格は仮に落ち着いたとしても、

原油価格が高ければ意味がありません。

 

 

原油価格が安くても円安になれば、これまた意味がありません。

 

 

そして今回はこの円安について触れていきたいと思います。

 

 

今後考えられる3つのストーリー

 

まず、一つ目は

 

①    このまましばらくは、木材価格がじわじわと上がり続ける

 

コロナでどこの国も金融緩和をしていることは前も書きましたが、

その結果が今のインフレです。

では、その金融緩和はいつ終わるのか?

これは失業率の回復が安定するまでとパウエルさんが言っております。(誰やねん)

アメリカの5月の雇用統計は予想5.9%に対し5.8%

労働参加率は4月より0.1%下がりましたから、

失業率は数字以上に悪いということになります。

仮に失業率が回復するまで金融緩和を続けるとなると、

まだまだこの状況は変わらなさそうです。

 

そして二つ目

 

②    めちゃめちゃ金利が上がる

インフレを抑制するには金利を上げないといけません。

いきなり金利を上げたり、国が債権を手放すと大混乱を起こし、株価の大暴落が起きますから、

段階的に金融緩和を縮小する必要があります。

これをテーパリングといいます。

イエレンさん(誰やねん)が「テーパリングが必要ね」と一言発するだけでえらいことになります。

 

アメリカは高金利な国ですが、

日本はバブル崩壊から低空飛行の国なので、

借金まみれのこの国は長期金利が上がったら終わりです。

長年の政府のツケが今にも爆発するかもしれません。

「住宅ローンは金利が安いですよ~((((oノ´3`)ノ」

なんて長年言っててすみませんでした

 

 

そしてこうなると最後に最悪のパターンです。

 

 

③    日本でハイパーインフレ

ハイパーインフレというのは、日本の紙幣がティッシュになると思ってください。笑

ティッシュじゃチュッパチャップスも買えません。

ハイパーインフレでなくても円安には必ずなると思います。

ただでさえ木材が高いのに、1ドル110円で買えていたものが200円にでもなればどうなるでしょうか?

200円ならかわいいものです。

 

日本の借金は膨らむ一方で、

分かりやすくいうと金がないのにキャバクラに通い詰めているようなものです。(え?)

借りた金はいつか返さないといけません。

 

返す方法としては、2つ。

・税金を爆上げする

・ハイパーインフレを起こして借金の価値を無くす

 

国が人のせいにできるのはどちらでしょうか?

 

アルゼンチンは9度目のデフォルト(債務不履行)を起こしましたが、

日本も他人事ではありません。

今トルコもやばそうですが、日本も戦後にハイパーインフレを起こしています。

決して他人事ではないですし、なんとかなるとも僕は思えません。笑

 

最後に

 

ただこういったときに、

「今高いなら、来年建てればいいんじゃないか」

と考えると思います。

 

 

結論はNOです。

 

これはなにも僕が建築屋だからではありません。

 

 

価格が一番高いときも、一番低いときも後にならなければわかりません。

 

それが分かるならみなさん今頃ビットコインで億り人なはずです。

100万円になったときに、

「すごいなぁ、でも今は高いから買えないな」

と思っていたら300万とかになるわけです。

 

これを機会損失といいます。

 

 

 

住宅の場合は、それだけではありません。

 

ローンの完済年齢だってあるわけです。

子供達と新しい家で過ごす時間もそれほど長いものでもありません。

 

 

その上で今見逃して、やがて来る住宅購入のために頑張ってお金を貯めたところで、

お金の価値は今よりずっと下がっているわけです。

 

どちらがいいかはみなさんが決めることですが、

10年前は坪40万台で家が建っていたりもしたんですよね...

 

 

そう考えるといつの時代も建てたいときが建てるときなのかもしれないですね。

 

 

 

 

最後に余談ですが、

今回のウッドショックでひとつだけよかったと思うことがあります。

 

それは、

日本の林業や国産材が見直されるチャンス

だということです。

 

この辺りは、またの機会に書こうと思います。

 

それではまた(‘ω’)ノ