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スタッフブログ

設計者としてシリーズ(土地を読み解く)

森下博視
2020/05/18

森下です。

これからは設計者として、いつも何を思うかについて書いていこうと思います。最近は、県外の設計をさせていただくことも増えており、色んな土地を見る機会があります。色んな土地を見るたびに三重県は恵まれているなと感じる事が沢山あります。そんな事を考えながら県外のお仕事への道中、自分がどんな事を考えてるかをまとめていってみようと思いました。という事で、今回は、『土地について』です。

画像の土地は、ある県の分譲地です。分譲地の件を書き始めると長くなりそうなので、シンプルにこの土地を見て私が何を考えたのかを書きます。この土地の特徴は、おおまかに次の通りです。『三方の住宅が迫って建築されている』『西側道路』『南側(画像右側)の住宅が太陽光を載せる為、片流れ屋根の背の高い住居となっている』『60坪くらいの敷地』では御施主様のご要望はと言うと・・・『明るいLDK』『広がりを感じるLDK』『玄関からお風呂へ直行の動線』『家っぽくない外観』

そして、この土地を確認に行った私は、どう思ったかと言うと・・・『どうやって光を入れようか?』『密集地だから目線が合わない様にしよう』『LDKのプライベートを守るには?』等・・・御施主様とのヒアリングの印象では、明るさと広がりを1階で感じたいと言う事。この土地を見る限り2階にLDKを持って来た方が圧倒的に良いが、1階での生活をメインにと言うご要望も強く感じられ、絶望的とも思える土地。

ただこの土地を事前に見ている時にこの場所から光を取ろうと決めていた場所がありました。それは、画像の黒い建物の位置。この建物は東に向かって屋根が高くなっている為、今回の土地の方に対しては、屋根が低い。そして、東側の住宅も南側に屋根が下がっている・・・この部分から光を取り込めば十分に明るさは確保できると。また東側のピンクの外壁の住宅も出来れば、家の中から見えないと良いなと考えたわけです。

もちろん雰囲気だけでの判断では、建てた後にイメージが変わってしまう為、実は今回東側の住宅は、ご依頼いただいた会社様が建てられた住宅だった為、図面をお借りし実際にコンピュータ上でシミュレーションを行い、今回の建築地にどれだけ日が入るかを検討しプランを作成していきました。そんなプランも提案させていただき大変喜んでいただけました。提案後にお施主様からいただいた有難い言葉は『こんなに太陽光が取れてプライベートな庭も作れるなんて思ってもいませんでした!』・・・今回実は、遠方でコロナの影響もあり車で長い道のりでしたが、帰りは凄く嬉しい気持ちで帰れました!

一見すると厳しそうな土地でも良い部分はあります。土地を選ぶ基準は皆さんそれぞれ違うと思いますが、ここに住みたいなと思い土地どうかな?と言う際には、ご相談いただけると設計側から見た可能性も感じてもらえるのではないかなと思います。

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