住み心地インタビュー両親や家族とのつながりをテーマにしました

設計士が自邸で叶えた
将来を見据えた暮らしの設計

今回は、普段はお客様の家づくりをサポートする設計士であり、

自身も施主として家を建てたスタッフの自邸を紹介します。

 

「家族のつながり」をテーマに、

プライベートな落ち着きと開放感を両立させた空間づくりと

子ども部屋だけを二階に上げて、

将来的に歳をとっても一階だけで生活が完結するような住まいを設計しました。

 

そして、ご夫婦のこだわりが詰まった「グレー」のインテリアについて、

設計士ならではの視点と、実際に暮らしてみての感想を伺いました。

テーマは「家族のつながり」。
あえて北側に大窓を設けた理由

── まず、このお家のコンセプトを教えてください。

 

テーマは「家族と家族の繋がり」です。

敷地内同居という形で、南側に両親の家があるため、そことの繋がりを大切にしつつ、私たち家族のプライベートも確保したいと考えました。

 

── LDKの窓の配置が特徴的ですね。

 

そうなんです。

メインの大きな窓をあえて「北側」に設けています。これが家族のプライベートなスペースとしての役割を果たし、一方で南側の窓は親世帯とのつながりを感じられるように配置しました。

 

── 全体的に落ち着いた色合いですが、インテリアのこだわりは?

 

夫婦ともに「明るすぎず、落ち着いた色がいい」という希望があったので、壁紙やカーテン、畳に至るまで基本は「グレー」で統一しました。

グレーのクロスで囲んでも暗い雰囲気にはならず、統一感のある素敵な空間になったと思います。

夫婦で料理を楽しむ
こだわりの「マットブラック」キッチン

── キッチンに入ると、黒で統一された空間が圧巻です。

 

ここは絶対に譲れないポイントでした。

「真っ黒のキッチンがいい」という夫婦の強い希望があり、マットな黒が特徴のクリナップのキッチンを採用しています。

IHとガスコンロが一緒になった「ハイブリッドコンロ」も、料理好きとしては嬉しいポイントです。

 

── 使い勝手はいかがですか?

 

アパート時代は手狭でしたが、今は通路幅を1m10cmほど確保しているので、夫婦二人でキッチンに立っても余裕です。

離乳食を二人で作ったり、分担して作業ができるのでとても使いやすいですね。

背面の飾り棚もポイントです。

既製品の棚材を使っているんですが、あえて薄い素材を選び、ダウンライトが均等に当たるように配置して、空間に馴染ませました。

 

デザインと伝統を両立させた「畳コーナー」の秘密

── リビングの一角にある畳スペースも素敵ですね。

 

実はここ、「仏壇」を置くためのスペースなんです。

長男なので仏壇が必要だったのですが、リビングの雰囲気を壊さず、かつ方角(東向き)などのルールもしっかり守れる場所として、一番扉に近い壁の裏側に配置しました。

リビングからは見えないけれど、家族の気配は感じる絶妙な距離感です。

 

── テレビボード周りもスッキリしています。

 

テレビボード兼畳コーナーへのカウンターになっているのですが、配線やコンセント類が見えないように扉の中に収納できるようにしました。

間接照明を入れることで、夜や曇りの日でも雰囲気良く過ごせるように提案させていただきました。

将来を見据え、
1階だけで完結する「平屋のような」暮らし

── 水回りや寝室への動線についても教えてください。

 

この家は二階建てですが、

子ども部屋だけを二階に上げて

将来的に歳をとっても一階だけで生活が完結するように設計しました。

トイレや洗面、ランドリースペースもすべて近くにまとめているので、

二階建てながらも、平屋のようなコンパクトな暮らしを実現しました。

 

── 実際に寝室を使ってみてどうですか?

 

5.5畳ほどのコンパクトな空間ですが、寝るための部屋として落ち着けるように照明にこだわりました。

足元に「グレアレス(眩しさを抑えた)」ダウンライトを配置しているので、

横になっても光が直接目に入らず、すごくリラックスできます。

 

 

家づくりを振り返って

── 最後に、自邸を設計・建築してみていかがでしたか?

 

初めての家づくりでしたが、照明計画や色合いなど、たくさんのこだわりを詰め込むことができました。

自分自身、実際に住んでみて使いやすさや快適さを実感しているので、

是非お家づくりの参考にしていただけると嬉しいです。